土日の二日間、木曽の谿を釣り歩いた。

大きなイワナを獲り逃した・・・まぁ、いつものコトなんだけど。
でも、今回のケースは非常に稀なケースだ。
左岸から大きなプールを俯瞰していたshojiさんが
興奮した様子で声を上げた。
“terryさん! あの岩の前でライズしたよ。かなりでかいッ”
手を広げてイワナのサイズも教えてくれた。
え!? そんなに、大きいの?
その大きなイワナがライズしたと思われるレーンには
ハッチしたばかりのメイフライが流れている。
かなり大量のハッチのようだ。
ポイントを横目で見ながらティペットを新しくし
毛鉤にフロータントを施し、深く深呼吸をして
慎重にキャスト&シュート。
ドバッと水飛沫が上がったが
水面上の毛鉤はレーンをそのまま通過した。
毛鉤がマッチしていないのだろうか。
ワンサイズ小さくして、もう一度キャスト&シュート。

レーンからちょっと左へ外れた毛鉤を引ったるようにして
水面上をジャンプするようにイワナが飛び出した。
イワナが水中へ沈むと同時にロッドを上げると
ゴンゴンゴンと水中で頭を振っている様子がロッドから伝わる。
よしッ乗った!
弓なりに曲がるロッドを立てて、ラインを手繰ろうとすると
いきなりラインのテンションが消えてしまった。
どうやら、水中での首降りで毛鉤が外れてしまったようだ。
あぁ、せっかくの大物・・・この日最初で最後のライズ。
しかも、このイワナを見つけたshojiさんに
ポイントを譲ってもらったのに。
うわぁ~~~・・・ショック。
と思っていると、同じレーンでライズが起こった・・・マジッ!?
一度フッキングしたイワナだけど、警戒心よりも食い気が勝っているようだ。
そこで、ボクとは釣法が違うルアーフィッシングのshojiさんにバトンタッチ。
この日の道具立ては、4ft11inchという
薮沢スペシャル的なレングスのルアーロッド。
ミノー全盛の今、懐かしさを感じさせるスピナーをチョイス。
そして数投後、また同じレーンでライズが起こった。
すぐさまshojiさんがルアーをキャスト!
そのレーンを通すようにスピナーをコントロールし着水させた。
リーリングすると、キラキラと光を反射させながら水中を泳ぐスピナー
・・・そして・・・

喰った!ヒット、ヒットォ~!
え!?マジで!、スゲェー!!
数分前にボクがファイトをしたイワナと
今度ははshojiさんがリベンジマッチ。
立てたロッドがイワナの力強いパワーとトルクで激しく曲がる。
笑顔でファイト中のshojiさんを見ながら
やったー!と叫び声を上げるボク。
毛鉤で一度フッキングして、ファイトまでしたイワナが
今度はルアーの誘惑に負けて再度フッキングしてのファイトだ。
見ていて、興奮しないワケが無い。
shojiさんが、短いロッドでイワナをコントロールし
足元近くまで寄せ、ランディングの体勢に入る。
いよいよ、クライマックス。
足元を泳ぐイワナは尺を優に超えた胴回りの太いネイティブ・ヤマト。
オレンジの主点が鮮やかだなぁと思っていると
外れた~ッ!!shojiさんが叫び声を上げた。
え!?まさか・・・バラしちゃったの?
さすがに二度もフッキングさせてくれた優しいイワナでも
フックが外れた瞬間、慌てて岩の下へ泳ぎ去っていった。
うわぁ~~~~~~~ッ!!
二人で思わず、叫んでしまった。
近くにいる熊も逃げ出すくらいの声で(笑)

この日は二人して大した釣果に恵まれず
釣行二日目というコトもあり、疲れもピークを迎えていた。
足元フラフラの状態、意気消沈で退渓する直前の出来事だった。
これが週末の二日間のラストシーン。
釣法は違えど、同じイワナを二回も掛けながら
二人で二度も失敗したのには、参ったし、ホントに驚いた。
そして、めちゃくちゃ疲れたけど、すごく楽しかった~♪
・・・時間を遡って土曜日は・・・

午前中にタナビラとイワナの谿をshojiさんと釣り上がった。

しかし、残念ながらボクには小振りなサイズのイワナばかりだった。

午後からはヤマトイワナの谿へ。

こちらではまあまあサイズのイワナたちと夕方まで遊んだ。
これはニッコウとのハイブリッドだなぁ。

快晴の日曜。
でも、予想外にイワナたちは低活性で
こちらの活性もなかなか上がらず、釣れない時間が非常に長かった。

でも、ちょっと珍しいヤマトイワナに出会えた。
斑点が全くない無斑ヤマトだ。

午後になり、ようやくイワナの活性が上がった。
倒木の下に定位していたイワナをスピナーの誘惑で。

土曜日は俊敏なタナビラ(アマゴ)も釣りたかったため
軽量なグラファイトロッドを使っていたけど
日曜ははイワナ釣りのためのスプリットケーンで。

前述のダブルヒット&ロストの後
谿を降りて、タビタの自家製のジンジャーエールと
美味しいあんパンやシナモンロールで栄養補給。
やはり疲れた時には甘いモノが欲しくなる。
このジンジャーエールは辛みと甘さが絶妙だった。
次回も立ち寄ろう。
今回のshojiさんとのフィッシング・トリップは
お会いするのは久しぶりだったけど
そんなコトを感じるコトがないほど楽しいものだった。
それにしても、あのイワナ大きなったなぁ。
尺は軽く超えていた・・・ボクの予想では35いや
きっと36.5センチだ(笑)

でも、36.5cmはなかったなぁ???(笑)
あっお疲れ様でした!
ブログを遡りましたが、お会いしたのは、
やっぱり、とくいちさんと3人で日曜に入って
以来ではないかと。
電話では、結構しゃべってましたけどね(笑)
そんな期間を感じさせないのが、ブログのいいところでしょうか。
お近くになりましたので、また遊びましょう!
先日はお疲れ様でした。やっぱ36.5は無いか(笑)
久しぶりにお会い出来て楽しかった〜。
一人で道幅いっぱいに広がって歩くおっさんやら
シミツの川を仲間に先越されちゃったおっさんやら
イワナのダブルバラシなど色んな驚きもあった二日間でしたね。
今度は静岡かな、写真の撮り合いしながらまた遊びましょうね〜(笑)

ボクは写真を撮りたかったなぁ(笑)
今度、shojiさんと合流して
例の堰堤下をルアーで攻めてもらいましょう。

馬兄さんとの釣りはterryさんとおんなじで
底抜けに楽しいよね~♪
それにしても逃がした魚はさぞやデカかったのでしょうね~(笑)
今度、ぜひご一緒しましょう~
まだ一度もフライフィッシングをやったことのない僕も、思わずやりたくなってしまうような、そんな記事でした。素晴らしい!
釣りって、簡単に釣れた時よりも、釣れなかったり、バラしたりした時の記憶の方が鮮明に残るのかもしれませんね。
ご想像通り、テンション高めですごく楽しかったですよ〜。
でもね、二日目は釣り開始から5時間ほど
釣れない時間を過ごしていたので、二人とも疲れちゃって
イワナの活性が上がるまでは、かなり静かな釣りでした(^ ^)
想像できないほどの(爆)
そうなんですよね、厳しい状況やツライ状況を克服できたときほど
満足感をえるコトができますね・・・今回は克服できてませんが(笑)
あ、それってヒルクライムと同じかもしれませんね(笑)