terry's River Side Bar

Lake Ashi with Olive Zonker

ボートを漕いで沖にでると、湖面は静かで穏やかだった。
そして湖畔の森は奇麗に色づいていた。水面にはライズは見えない。

Lake Ashi with Olive Zonker_e0009009_9141388.jpg
取りあえず、ノザキのオッちゃんから聞いたポイントへと必至にボートを漕ぐ。
周りの森は赤や橙、薄黄緑に色づき、とても奇麗なロケーションだ。
とても気持ちがイイ。後は狙い通りにサカナが釣れればもっと気分もいい。
その奇麗に色づく木々の下は、ガレ場になっている。
もしかして、居着きのブラウンでも釣れないかな〜なんて思い、
まずはココでキャストしてみる事にした。

ライズもないので、ゾンカーでもゆっくりと引っ張ってみよう。
#6のtypeIIのシューティングヘッドをセットしたリールを装着。
ランニングラインをしっかりと伸ばしてからキャストした。
久し振りのシューティングヘッドはヘロヘロ、思ったよりも距離は出ない。

次のキャストからはタイミングを確認しながら、ゾンカーを投げ続ける。
どうして、ゾンカーをチョイスしたかといえば
ノザキのオッちゃんから“ワカサギを追うブラウン”って言葉をきいたからだ。
ブラウントラウトは、ボクがフライフィッシングを始める切っ掛けとなったサカナ。
釣りたくてしょうがないのだ。
しかし、ボクの思いとは裏腹に時間だけが過ぎて行く。

何のアタリもないまま10時を過ぎる頃
ポイント移動をしようかと考えていた。
湖面には芦ノ湖名物の遊覧船観光が始まったようだった。
アッチコッチから巨大な遊覧船が湖面を走り始めた。
遊覧船が通る度に、大きな波でボートが揺れる。
横波が来ると、小さなローボートはちょっと怖い。

ノザキのオッちゃんが教えてくれたポイントは
ここからさらに沖に出なくてはならない。
遊覧船の波で、小心者のボクは言われたポイントに行くのを躊躇っていた。
するとエンジン付きボートに乗った人が近づいて来た。
どうだ?釣れたか?と声をかけられた。
振り向くと、ノザキのオッちゃんだった。

Lake Ashi with Olive Zonker_e0009009_9181870.jpg
さっき教えたポイントまで釣れてってやると言われ
ボートを連結、いきなり沖に連れて行かれてしまった。
オッちゃんはボクの使ってる毛鉤をチラッと見て、ひと言。

「そのマイラーチューブのゾンカーでは、ちょっと釣れねぇべ。」

ポイントの移動や解説など、とても有り難いアドバイスを貰っていたが
この言葉にはさすがのボクもカチンッと来た。
でもそんな素振りは見せられない。
親切心でアドバイスをしてくれているかもしれないからだ。

するとオッちゃんが近くでワカザギを釣り始めた。
そして、アッという間に釣り上げたワカサギを見せてくれた。
サイズがかなり小さい。
ボクのゾンカーは#4の7Xロングのストリーマーフックに巻いたもの。
大きさの差は歴然。毛鉤をチェンジしよう。

「ココのポイントは湖底に根があるから水深が浅い、
カケアガリに着いているサカナがワカサギ狙ってる確率が高いからな。
他のポイントよりはイイかもしれねぇから、頑張れよッ!」

そういい残して、さっさと去って行った。
ノザキのオッちゃんの背中にありがとうと言いながら
ボクはそのポイントでtypeIIのシューティングヘッドを
ひたすら投げつづけた。
by tokyo_terry | 2005-11-13 09:26 | ♤ Fly Fishing | Trackback | Comments(10)
Commented by flysmith at 2005-11-13 10:19
ノザキの親父の釣りは、言ってみればハッチマッチャーの釣りですよね。ゾンカーにしてもアオミドロにしても、リアルイミテーションなんですから。それだけにパターンと使い方がマッチしていないと、なかなか釣果を得るのが難しいみたいな気がします。
なにしろ連中は、湖底の様子まで手にとるように熟知してるんですから。
一方オーディナリーフィッシャーマンの僕は、アトラクターパターンで交通事故待ち・・・・・。
なかなか厳しい道のりであります^^;
Commented by at 2005-11-13 11:02 x
おはようございます。
富士山の写真といい、上の湖畔の写真といい、ホントterryさんの
写真はドキリとするほど綺麗ですね。

で、湖の釣りですが、僕はまだ経験したことがありません(^^ヾ
でも、波の穏やかな日にのんびりボートに揺られながら、
キャストするのってとっても気持ち良さそう・・・。
エントリーの続きに興味津々です^^
Commented by tokyo_terry at 2005-11-13 11:15
flysmithさん、おはようございマス!
芦ノ湖ではビギナーのボクなので、戦略がまだまだ立てられません。ボクも交通事故待ちの修行の身です(笑)でも湖の釣りは渓流とは趣きか違ってても楽しいですね。しかしノザキのオッちゃんはちっこいのに大きな人のようですね。
Commented by tokyo_terry at 2005-11-13 11:18
洋さん、おはようッ!!
写真はお恥ずかしい限りですが、景色は良かったですよ〜♪今回は穏やかな湖面だったからのんびりと楽しめましたが、強風が吹くと・・・。
例のNew Rodが届いたようですね!来季の使用が楽しみですね。ネーム入りってのがイイですネ!
Commented by dadlife at 2005-11-13 11:50 x
terryさん、こんにちわ。隣の芝生・・・。自分からしてみればterryさんのフライ・・・同じですね。(笑)
ボートでの釣り、いろいろメリットがあるようですが、自分は多分やらないです。だって泳げないし、さすがに救命胴衣はちょっと・・(^^;
と言う事で、続き楽しみにしてまーす。(^^)
Commented by kita at 2005-11-13 16:23 x
楽しく、読ませてもらってますよん。
次が楽しみ、連載ものを待つワクワク感と言ったところかな。
Commented by aka at 2005-11-13 17:59 x
terryさん、まいど~!
綺麗な紅葉です、思わず見とれちゃいました!
写真を見た感じでは遠浅の岩盤のようですね、かけ上がりはもう少し沖ですか?ノザキさんのおっしゃるとうりブラウンは根についてます。
特に凪の日や水生昆虫が動かない日は湖底でじっとしてるようです。
言わばブラウンは海で言うソイやアブラコと同じ根魚です、ニジマスやヤマメとは違ってじっとしてる事が出来る魚類です。
目の前をベイトが横切ると根から飛び出して威嚇してきます、大型ボートや遊覧船が起す波が出ると動き出す事もあるそうです。
僕もこんなに綺麗なロケーションでフロート出したくなっちゃいました!
Commented by tokyo_terry at 2005-11-13 18:15
dadlifeさん、ど〜もッ!
ボートの釣りもたまには楽しいものですよ〜ッ☆でもあんまり遠くにいったりすると、翌日は背筋痛になります(笑)あとはトイレの問題が・・・。今回、ボートに乗る前にお腹が痛かったんです。乗る前でよかったぁ〜♪
Commented by tokyo_terry at 2005-11-13 18:17
kitaさん、ど〜もッ!
ホントは一回にまとめたいんですけどネ。文章力の問題が・・・。
懲りずにまた見に来てくださいネ(笑)次回、芦ノ湖の有名人の登場です。
Commented by tokyo_terry at 2005-11-13 18:21
akaさん、まいどッ!
写真に写ってる部分がカケアガリになってるようです。akaさんの言う通りで、大型船の波が岩盤にブツかって水の動きもありそうだったから、ちょっと期待してたんですよね〜。でもな〜んにもアタリ無しでしたッ(汗)出が悪いのか、それともサカナの活性が低いのか、はたまたツキが無いのか?それを知っているのは釣りの神様だけのようです(笑)
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