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mixed body

昨日・今日とゴールデンウィーク前半の二日間、毛鉤を巻いて過ごした。
久し振りのタイイングドランカーな休日。

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タイイング漬けの二日間といっても
巻き上げた毛鉤の数などはそれほど多くない。

以前から、釣り上がりに使えそうなカディスのパターンで
簡単に巻く事ができ、そこそこリアル
しかも視認性のイイものが巻けないか?
そんな事を考えながらタイイングをしていたので
この二日間で巻いた毛鉤の数は20本ほどだ。

そんな中、前回はマスクラットのファーや
グース・バイオット、セミトラVフィルムなどの
毛鉤に使うボディ・マテリアルのエントリーをした。

今日は、パートリッジのブラウンバックフェザーを使った
カディスパターンを数本巻いた。
その中で、巻いていて楽しかったのは
ダビングマテリアルのミックスだ。

手持ちのダビングマテリアル各色を
適当に混ぜ合わせながらボディを巻く、コレがとても楽しいのだ。

同じパターンでも、ダビングマテリアルのミックスした毛鉤は
巻き上がった毛鉤のひとつひとつの雰囲気が違う。
単色のダビングマテリアルでは出せない雰囲気が出るのだ。
そう思っているのは、ボクだけかもしれないが・・・。

そうそう。最近は毛鉤を巻く際に本や雑誌
パターンブックを見る事が無くなっていたが
代わりにインターネットでイロイロなパターンを探して
真似してみるのもタイイングの楽しみのひとつとなっている。

そこで、ドライフライからニンフ、ウェット、ストリーマーまで
あらゆる毛鉤が紹介されているサイトを見つけたので
ここで紹介したい。

気になる方は一度ご覧あれ。→ Flytier's page
でも、アメリカのサイトようで英語の苦手な方は・・・。
大丈夫です。ボクも英語は全くダメですから。
by tokyo_terry | 2006-04-30 19:53 | ♧ Tying Talk | Trackback(1) | Comments(12)

Body material

何パターンかの毛鉤を巻いてみると、
当然のことなのだが、様々なボディ・マテリアルがある。

e0009009_2137493.jpg ボクがよく使用する毛鉤のひとつ、パタシュートスタイルに仕上げたアダムス。この毛鉤に使うボディ・マテリアルはマスクラットのアンダーファーだ。とても柔らかく細い繊維のマテリアル。このマスクラットは、化学繊維のマテリアルと違い耐吸水性は低い。しかし、ボディのテーパーを下巻きで整形しているため、ごくわずかな量でスッキリと仕上げることができる。決してダビング材でテーパーを出す事はしない。このため吸水による浮力の低下は、あまり気にならない。巻きやすく、使い勝手のイイ毛鉤だ。だからこそ、マイ・フェイバリットになったのだろう。

e0009009_2138249.jpgクイルボディのパターンもよく使う毛鉤だ。グース・バイオットやストリップド・ピーコックなどのマテリアルはボディを細く、繊細に仕上げる事が出来る。しかも巻き上げると妙にリアルな雰囲気が漂う。なかなか魅力的なマテリアルだ。ただ、グース・バイオットなどは、水に浸して柔らかくしておかなければ、とても巻きにくい。おいしい料理を素早く作るのと同じで、下ごしらえが必要だ。染色されているものの、様々なカラーがあるのもついつい手が伸びてしまう理由だ。

e0009009_21402951.jpg最後はタイイングのしやすさ、耐吸水性の高さ、色のバリエーションのあるシンセティック・マテリアル。各社から様々な製品が出ている。写真のボディはセミトラVフィルムで巻き上げたものだ。このマテリアルも様々なカラーバリエーションで、多くの水生昆虫のボディに合わせた色がある。また、パソコンとプリンターがあれば自分で作成する事も出来るというのは、画期的だ。
こういったビニール系のマテリアルには、光沢とともに透過性があるため、水面直下のパターンにも効果的な気がする。しかし、タイイングにはスレッドの色などの注意が必要だ。せっかくの透過性をムダにしないためにも、明るめのスレッドでタイイングしたい。

さて、ついにGWに突入した。ボクは5月に入ってからの休みのため、この週末はタイイングに精を出すつもりだ。来るべき釣行に向けて。
by tokyo_terry | 2006-04-29 21:42 | ♧ Tying Talk | Trackback | Comments(14)

Literary boy

本当に自分でも驚く程、本を読みあさっている。
幼い頃など、挿絵の無い本などは読んだ事も無いのに。

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フライフィッシングに関わるエッセイなどは好きで読んでいたが、
この数年は小説など全く読んだ事が無かったのに。

通勤電車の移動中は、右手に吊り革、左手に文庫本。
電車をホームで待つ少しの時間や
メニューをオーダーしてから、テーブルに運ばれるまでの時間。
ちょっとした時間を見つけては文庫本小説を読む。

何でこんなに熱中し始めたのだろう。
何を求めているのだろう。

最近、ちょっと文学少年気取りな自分。
by tokyo_terry | 2006-04-28 23:39 | ♭ Books | Trackback | Comments(14)

Drawers Vest II

ここ数回の釣行時に着ているフィッシング・ベストは
数年前に手に入れたものでツーシーズンほど着用していなかった。

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数多くのポケットがあるためにフライボックスや
その他諸々がそのポケットを埋め尽くし
相当な重量になり、釣りを終えた後の疲労が増えた為だ。

しかし、最近まで着用していたベスト
同じメーカーで、同じサイズにもかかわらず
タイトな着心地のものだったからか肩がコリやすくなり
釣行翌日は酷い頭痛に悩まされていた。

そこで、現役復帰を果たしたのかDrawers Vest II。
オーソドックスなスタイルなのはイイのだが
縦型のメインポケットのベストに着慣れると
横型のメインポケットの左右の広がりが少し気になる。
歩く度に左右にブレてしまい、少し歩きにくいのだ。

しかし、この三度の釣行ではそんな頭痛は皆無。
やはりタイトなカッティングのベストは首周りを圧迫して
肩コリを誘発していたのだろうか。

・・・。

そういえばボクはこの冬、太っていた。
そのために小さく感じたのだ。
by tokyo_terry | 2006-04-26 22:48 | ∇ Fishing Talk | Trackback | Comments(20)

DUELUR

楽しく過ごすための足回りの整備はとても重要だ。
それはクルマも人間も一緒。

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アップ・ダウンを抜けると、右のカーブが見える。
そのカーブは右から左への複合カーブだ。

右カーブの進入時、しっかりとブレーキングで速度を落とし
フロントタイヤに十分な荷重を掛けて、ステアリングホイールを右へと切る。
そして、スムーズなコーナリングで複合する左カーブに備える。
左にステアリングホイールを回しながら、徐々に右足のペダルに力を入れ
コーナーの終盤にはエンジンの唸り声を聴きながら、カーブを抜ける。

すると、いつもと同じスピードで進入・脱出したはずなのに
コーナーの一番深い部分を通り過ぎるとき
聞き慣れないほどの大きなタイヤの悲鳴が聴こえた。
アクセルを踏み込む直前だ。

気付いていたが、どうもタイヤの摩耗はすでに限界に近づいていたようだ。
昨年の夏から、タイヤに負担を掛けないようなドライヴをしてきたつもりだが
もはや限界のようだ。

いつもなら、軽い悲鳴程度で済んでいたカーブだったのに
あんなにも大きな悲鳴をタイヤが上げるとは思いもしなかった。

給料が出たばかりとはいえ少々財政難だが
意を決して、翌日タイヤショップにクルマを持ち込んだ。
同サイズのタイヤに交換するためだ。

今回選んだタイヤは今まで履いていたものとは違い
オンロード=街乗りを意識したタイヤにしてみた。
すると走行時のロードノイズが減り、快適性が増した気がする。
同時に当然グリップ力が増した分だけブレーキング性能も良くなった。

これで次の釣行時、いつものあの複合カーブも
いつものように曲がることが出来る。
これでクルマの足回りの強化は出来た。

あとは自分の足回りの強化だけだ。
しっかりと睡眠して釣りに行こう。
そうじゃなきゃ、足下がフラついて
渓を歩くにも危ないったらありゃしないからね。
by tokyo_terry | 2006-04-25 23:12 | © Car | Trackback(1) | Comments(10)

KANA thanks !

日曜の午後、トーキョーへ戻る前のひととき。
ちょっとArtに触れて、HAPPYになった。

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先日のエントリーで紹介した友人のフォトグラファーKANA
グラフィックデザイナーEigo氏のコラボレーション作品展を
トーキョーへ戻る前に見ておこうと思い
日曜の午後にセントラルギャラリーへと足を運んでみた。

大きな壁に掛けられたその作品は
横幅がなんと60mにも及ぶ巨大な作品だ。
“HAPPYの感じ方の同一性”をテーマに
この作品に使われているKANAの写真はもちろん素敵だった。

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さらにその中で
“人々がそれぞれの街を愛していると感じるとき”のコメントに共感した。
この名古屋に生まれてきてみんなに会えたこと
There is nothing like being alive and hanging out with everyone.
まさにボクもそう思うことが多いのだ。

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そんなコトを感じながら作品を見ていると
見覚えのある二人がこちらに向って手を振っている。
会社の同僚だ。
なんと、偶然の再会である。

同じ会社で同じ業務をしているが、東京と名古屋の距離があるため
なかなか顔を会わせることのない同僚だ。久し振りに会話が弾む。
ギャラリーの前でイロイロと近況を話すうちに
トーキョーに向う新幹線の発車時刻が迫ってきた。

残念ながらまた今度!とイイながらその場で別れた。
ボクには、こんな出会いや楽しみが名古屋にある。
だからこそボクも名古屋が大好きなんだろうな。

HAPPYな時間をくれるキッカケを作ってくれたKANA、ありがとう。
とってもHAPPYになったよ〜☆
by tokyo_terry | 2006-04-24 20:22 | @ Art | Trackback | Comments(20)

Mt.Ontake

木曽に春がやって来るのは、もう少しだけ先のようだ。
そう、もう少しだけの我慢。

e0009009_21102974.jpgやってしまった!!

目が覚めると、時計の短針が左側を向いて水平の位置を指している。ベッドから飛び起きて、慌てて支度をする。と言っても、この日は単独釣行。何も慌てる事など無い。ちゃ〜んと朝ご飯をいただいてから出掛けよう。味噌汁をご飯にブッかけて胃袋に詰め込み、そのまま玄関をでて、クルマのイグニッションを回す。水温計の針が上昇する前に釣り道具を詰め込み終わり、アクセルを踏み込む。そう、ついつい焦らなくてもイイのにアクセルを踏み込んでしまうのだ。

ステアリングを握りながら、行き先に迷う。以前から計画していた木曽の渓へ行くか。それとも、いつもの里川へ行くか。寝坊してしまったから、いつもの里川に向かえば、すぐに釣りは出来る、しかし、そろそろ木曽のタナビラ(アマゴ)にも会いたい。遅刻はしたものの、せっかく休日だ。ちょっと足を伸ばして木曽に向かおう。

ハイウィイに乗り、iPodをカーオーディオに繋いでお気に入りの音楽をかける。大好きな歌を歌いながらの、気持ちのイイ軽快なドライヴだ。あまり興味の無い曲が車内に流れると、タバコを吸う。ちょっと甘い缶コーヒーと一緒に。これは単独釣行の時のボクの愉しみ。

ハイウェイを降りると国道沿いには桜が咲いていた。トーキョーではすでに散ってしまっているが、やはり山間部に来ると、まだまだキレイに咲いている。

e0009009_2111494.jpgドライヴしながら、いつも行く木曽の渓は、今はどんな感じなんだろう。ちょうど桜の咲く頃からドライフライを使った釣りは楽しめるはずだから・・・フフフッ。イロイロな想像が頭の中を駆け巡る。
途中のコンビニで入漁券とドリンクを買い求めて、そこからイチバン近い渓へとクルマを走らせる。車窓から流れをみると、イイ色をしている。ちょっと冷たそうだが、日が出始めてから水温も上がってきている時間帯だ。もしかして、ハッチに遭遇してライズも見られちゃうかも・・・なんて想像ながらクルマを停めて、早速ウェーダーを履きベストを着込む。当然ロッドとリールもセットして、クルマを停めた場所から少し下流に向かった。

渓に降り立つと、ひらひらと風に吹かれながら飛んでいる虫が見られる。メイフライだ。足元を見ると、たった今羽化したばかりのメイフライたちが石にしがみついていた。羽根が伸び始めたばかりのメイフライを見ると、マエグロのようだ。そこかしこの石にたくさんしがみついている。寝坊して出遅れたお陰で、渓への到着時間とハッチの時間が重なったようだ。

ティペットに結ぶ毛鉤は、ハッチしているメイフライを見かけたので、#14のマーチブラウンパラシュート。陸上羽化の水生昆虫だが、風に吹かれて水面へと落ちたものへのライズを期待して釣り上がる。しかし水温が9度と予想以上に低い。コレではサカナたちは水面を意識していないかもしれない。

アマゴとイワナの棲む渓なので、双方のサカナが着きそうなポイントをゆっくりとじっくりと叩きながら渓を釣り上がるが、サカナからの反応は全くない。ライズも全く見かけない。正午を過ぎた頃、ユスリカとクロカワゲラが飛ぶ姿も見かけたが、何も水面からの反応がない。クルマを停めてある場所まで後わずか。どうする?そのまま釣り上がるか、それとも渓を変えてみるか。ちょうどクルマまで来るのに2時間半。お腹も空いたし、クルマに積んであるメシでも食べよう。そしてこの渓へは、また今度来よう。見切りを付けて移動してみよう。

e0009009_21113860.jpgそして、数キロ先の渓へと車内でパンをかじりながらのドライヴ。この木曽ではひとつの入漁券で様々な渓での釣りが楽しめる。支流群が抜群に多いのが特徴だ。まだまだ釣った事の無い渓が沢山ある。夏になったら釣ってみたい渓もあるな〜。なんて考えながら、行ってみたのはC&R区間の設定されている渓だ。なんでも以前の台風の影響で、相当渓の様子が変わっているとの事は聞いていたが、昨年は一度も見ていなかったので、どんな感じなのか気になっていたので覗いてみた。

この数年、多くの人で賑わっていた様子とは打って変わり、この日は誰もいない。あれ?釣っちゃ行けないのかな??なんて思ってしまう程だ。空も曇り、風が下流から強く吹きつける。水量も多い。そして、寒い。
でも、せっかく来たのだからとロッドを振ってみたが、なんだか釣れる気がしない。長い瀬ばかりが続くとこの状況ではサカナはそんな場所には居ない気がする。マイナスイメージばかりが頭をよぎる。

こんな時は気分を変えよう。別に今日・この日にサカナに会えなくてもイイ。次回に出会えればイイ。そう考えて、次回の釣りの為に他の渓の状況を覗きに行こう。ベストを脱ぎ、濡れたシューズの靴ひもを解き、ラインを巻き取る。そしてクルマを走らせた。

峠道を走っていると、白い雪を冠った霊峰御岳山がキレイな姿を見せてくれた。
木曽の渓の春は、もう少しさきだ。また今度来るよ。そんな言葉を御岳山に向かって呟いてから、夕闇せまる峠道を下り、家路を急いだ。
by tokyo_terry | 2006-04-23 21:15 | ♤ Fly Fishing | Trackback | Comments(28)

Caddis Pattern

この毛鉤は、巻くのが苦手なエルクヘア・カディスに代わる
ボクのカディスパターンのスタンダードになり得るのか。

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先日の蒲田川では、水生昆虫のハッチが少なかった印象がある。
そんな中でも、渓を釣り歩いていると
ユスリカ、コカゲロウ、中型のメイフライ、カワゲラにトビケラ。
様々な水生昆虫たちを見かける事はできた。

そんな中で印象に残ったのはトビケラだ。
種類など細かなコトは知らないが、
水面近くや石の上を歩いていたのをよく見かけた。

ボクはトビケラ=カディスの毛鉤が苦手だ。
特にアダルトをイメージしたエルクヘアカディスが上手く巻けない。
そこで、これからの時期はカディスをイメージした毛鉤も必要になるだろうから
ありきたりのスタイルだが、こんな感じの毛鉤を巻いてみた。

それにしてもこの毛鉤の視認性は、あまりよく無さそうだ。
もう少し見やすそうな毛鉤にしなければ。

大型のヒゲナガをイメージするものならイザ知らず
中・小型のカディスをイメージして巻く毛鉤は
視認性も重要な性能のひとつ。

さて、これからどんなスタイルにしてやろうか。
by tokyo_terry | 2006-04-20 00:20 | ♧ Tying Talk | Trackback(1) | Comments(20)

Rain man

雨のち晴れ。晴れのち雨。
どうも複雑な心境だ。

e0009009_2353276.jpg初めての蒲田川釣行。初日はイブニングになってから、やや活性の上がったトコロで何とかイワナの顔を拝む事が出来た。丸一日ロッドを振り続けてクタクタになりながらも、ようやく出会ったイワナのお陰で翌日へのモチベーションを上げる事が出来る。
宿へ戻り夕食の準備が整うと、貪るようにメシを食う。なんだか先ほどのイブニングで水生昆虫の羽化と流下により、活性の上がったイワナのようだ。豪華な食事を食べながら仲間と楽しいひと時を過ごした後は、温泉に浸かり疲れた身体を十分に温めて部屋に戻る。するとメンバー全員がドッと眠気に襲われたようで、22時を回ったトコロで自然に就寝となった。

その時すでに外からは、パラつく雨の音が聴こえていた。

目覚めると、やはり外は雨。やはりボクは雨男なのだろうか。しかし同行者は“超”が付く程の晴れ男。宿の部屋に設置されたテレビからは、この日は天候は雨のち晴れとの予報が流れた。雨は小雨。こんな日はハッチがダラダラと起こるかもしれない。そんな期待を胸に、のんびりとした朝食を摂って宿を出た。

e0009009_2353382.jpgこの日は前日に入ったポイントの上流に向かう。夜に降った雨の影響はほどんど無いように感じる。早速釣りの支度を終わらせて、渓に向かう。ボクは右岸を同行者ふたりは左岸を交互に釣り上がる。渓を見渡すと初めてみる光景が目に入った。そう、この蒲田川の特徴のひとつで、川に温泉が沸き出し、至る所から湯気が立ち昇っているのだ。川の水温は9度程なのだが、温泉の流入しているポイントでは水温が一気に上がっているようなのだ。
石と石との間から湯気が出ている場所を尻目に釣りをするなんてのは初めて。思わず両手を水に入れてみると、左手は痺れるような冷たさなのに、右手はお風呂にでもはいるような温かさ。こういった流れだからこそ、早春の渓でも水生昆虫たちがハッチして、雪景色の中でもドライフライを使ったエキサイティングな釣りが出来るのだろう。

e0009009_23544855.jpgそんなちょっと変わった蒲田川の様子を楽しみながら、ここはッ!というポイントを丹念にさぐるものの、この日も前日同様にサカナからの反応は無い。迫り出した木々を避けながら、バックハンドでキャストを繰り返すが、あまりにサカナからの反応が無いため集中力が下がる。何度も枝や岩の間に毛鉤を絡めてしまい、かなりの毛鉤をロストして脱渓した。
脱渓すると同行者の一人も対岸から伸びる橋を渡り、こちらに向かっていた。様子を聞くと反応は全くなかったとのコト。もう一人の同行者を待つ間に色々な話をしていると、大切に使っている様子のリールに目が行った。

そのリールはイギリス製。ベーシックなデザインで今なお人気のあるリールだ。インスプールのそのリールは、フレームが一部欠損している。それでもなお大事に使われている。なんでもフライフィッシングを始めた頃から使っているそうだ。きっと今まで多くの渓へ一緒に旅をしたのだろう。里川や渓流、源流とあらゆる場所へ一緒に行って、数々の思い出が詰まっている様子がよく分かる。折れてしまったフレームは元には戻らないが、むしろ世界にひとつだけのリールのように見える。
その後、もう一人の同行者が対岸からこちらに向かって歩いてきた。なんとか一本イワナを釣り上げたようだった。見えていたイワナに、何度も何度も毛鉤を流し続け、ようやく毛鉤を食わせたと言う。そのイワナは顔の赤い泣き尺イワナだったという。後にその赤いイワナの写真を見せてもらったが、かなり衝撃的な顔のイワナだった。一体どうしてあんな不自然な色合いに育ったのだろう。

e0009009_23563553.jpgその後、夕方には滋賀に戻らねばならないという同行者と別れ、ハッチの無い上流部を諦めて下流部へと向かう。宝橋というポイントのやや上流部をみると、日当たりもよく、川全体に水が広がっているポイントがあった。ここで釣り人の姿が見えないので、入渓してみる。しかし人気河川では、人の居ない場所にはサカナは居ない。そんなジンクスを考えながら、先週の千曲川のように、もしかして竿抜けしているかもしれない。と淡い期待を持ちつつロッドを振った。

しばらくすると、T字型の白っぽいシルエットの虫が、風に吹かれて飛ばされているのが視界に入る。かなりの量だ。そういえば、セキレイやグリーンバックの小鳥たちが頻繁に水面を飛んでいる。どうやら、コカゲロウのハッチのようだ。石の上に定位した小鳥がパッと飛び立ち、風に飛ばされている虫を空中でキャッチして、また同じ石の上に舞い戻る。しばらくその妙技に見とれてしまった。#20サイズの毛鉤に結び換えてしばらく流れの様子を伺ってみたが、何も水面に変化は起こらない。どんよりと曇っていた朝が嘘のようによく晴れた昼さがり、サカナたちは何処かでひなたぼっこしながら昼寝でもしているのだろうか。

しばらくすると同行者がやって来た。様子聞くとボクの入っていたポイントの上流部は、流れが狭まり、流速を増していたために全く水面に毛鉤を流すポイントが無かったようだ。全体的にハッチがスローで、サカナの反応が少ない蒲田川を諦め、松本インターに向けクルマを走らせる。

e0009009_23572099.jpgしかし、タダでは帰らない。ちょっと寄り道してみようという同行者の提案に乗り、松本市内を流れる里川に向かった。しかしそこはかなり細い流れで、葦が川全体を覆っている。わずかに覗く葦の隙間に毛鉤を打ち込むのだが、晴れ上がった空から吹く強い風に影響されてティペットが絡み付く。サカナの着きそうなポイントだけをリズミカルに叩いてみるが、反応が無い。どうやら昨日・今日と全くツキが無いようだ。こんな時はグズグズせずに、さっさと諦めよう。次回の釣行の計画を立てて、気分を変えよう。

そんなコトと考えていると、木々の隙間から傾きかけた太陽の光りが溢れる川沿いの農道を歩く同行者の姿が見えた。どうやら、奥飛騨を流れる春先のマッチング・ザ・ハッチの渓と松本の里川を釣った二日間の旅はコレで終わりを迎えるようだ。

帰り道の車中、この二日間の釣行や次回の釣行の事など、色々なコトを話した。次回の蒲田川へのリベンジを誓うボクと、来年の蒲田川に期待する同行者。気が付けば小雨振る都内のハイウェイを走っていた。釣りの旅が終わると雨が降っていた。そういえばこの日、釣りを始める前は雨が降っていたが、釣りをしていた時は晴れていた。

やっぱりボクは雨男なんだろうか?
by tokyo_terry | 2006-04-18 23:59 | ♤ Fly Fishing | Trackback | Comments(14)

Identical - EAST MEET WEST

釣りを終えて部屋に戻り、PCの電源を入れる。
メールをチェックすると、フォトグラファーの友人からメールが届いていた。

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グラフィックデザイナーEiGO氏と、友人のフォトグラファーKANAのコラボで
名古屋のセントラルギャラリーで作品展が今月24日(月)まで開催中!!
名古屋近辺にお住まいの方は、是非一度ご覧になってみては?

詳しくはこちら→ Identical - EAST MEET WEST

KANAの撮った素敵な写真をグラフィックデザイナーEiGO氏が
どんな風に料理しているのでしょう。

これはNagoyaの人もNYの人も街を愛するキモチは一緒!というのを伝えたい!!
「NAGOYAとNEWYORKの人々のシーンが写真と言葉、
グラフィックでウォールアートされ、HAPPYの同一性をテーマにした展示。」
とKANAからのメールにありました。

ボクも今週末の金曜日から名古屋へ行こうと考えているので
日曜日に行こうと考えてます。
東京に住むボクもHAPPYになれるかな?

フォトグラファーKANAのホームページも一度ご覧あれ。
素敵な写真が満載です。こちらをクリック→KANA SONODA
by tokyo_terry | 2006-04-17 20:08 | @ Art | Trackback | Comments(14)

大好きなフライフィッシングにまつわるハナシ。気になる音楽、食事、ジテンシャ遊びやキャンプなど。アウトドアの話をサカナに、ゆったり寛ぎながら酒でも飲みながら語り合いましょうか。でもボクは下戸です(^ ^;


by tokyo_terry