Hardy Golden Featherweight
フライフィッシングを始めて20年余りが経つのだけど
これまで一度も手にしたことのなかったリール・・・ハーディー。
その始まりは、1872年。
ウィリアム・ハーディーとジョン・ジェームズ・ハーディー兄弟が
英国北部の小さな町で銃砲、釣り竿、リールなどの釣り道具を
製造販売するお店から始まったというハーディー。
1880年代には、木材だったロッドから
現在でも使われている竹を素材としてロッドを開発し
1890年代には、現在でもラインナップされているフライリール
Perfectシリーズをリリースしている。
それから一世紀以上に渡り、英国のみならず
世界中でゲームフィッシングのブランドとして
また、フライフィッシングの歴史をも作ってきた老舗だ。
そんな老舗中の老舗である、英国ブランド・ハーディー。
世界中のフライアングラーが使っているハーディーのリールといえば
1960年が製造初年となるライトウェイトシリーズのフェザーウェイトだろうか。
ボクもフライフィッシングを始めて20年余りが経つのだけど
これまで一度も手にしたことのない、ハーディーのマスターピース。
最近になって使ってみたいなぁ・・・と思っていた。
とは言っても、現在のフェザーウェイトの製造は
英国ではなく、日本の隣国あたりで生産されているらしく
ハーディーの名を冠するリールとなれば
やはり、ハーディー英国本社製品のリールがいいなぁ・・・
と思っていたら、使用感の全くないフェザーウェイトが
水道橋のフライショップで売りに出されていた。
もちろん、英国本社製のもので、替スプール付きのフェザーウェイト。
1982年にハーディー創業110年記念として300台が発売された
ゴールデン・フェザーウェイト・・・の復刻版・・・ややこしい(笑)
1990年代(詳細は不明)に発売されたモデルのようだ。
このリールの本体には、筆記体で
Made by House of Hardy Englandと銘打ってある。
現行のオリジナル・フェザーウェイトとの違いは
リール本体・スプールの塗装色がブラウンとなり
リールフットやノッチカバー、リベットがゴールドになっているコトくらいで
構造的には、なんら変わりはない。
とはいえ、経年劣化でブラス製?のリベット部分は
くすんだ色になっているけど。
あ、現行モデルのスプールの穴あけ加工は
表側と内側にもされているから
さらなるライトウェイト化されてるのかもしれないが。
前オーナーはコレクションとして手に入れたのか
それとも、購入してたのを忘れていたのか
使用感が全くないこのゴールデン・フェザーウェイト。
本体には擦った傷もなく、置き傷もない極上品。
でも、ちょっと気になるのはハンドル。
替スプールのハンドルは何故かダークブラウンと
ちょっと仕様が違うコト。
まぁ、機能には問題がないし
違うラインを巻いたときには目印になるから
ある意味、好都合だ。
早速、先日の釣行で使ってきた。
もちろん、使用上は全く問題なし。
ラインを引き出す時のギャーギャーと響くラチェット音が
好き嫌いの分かれるトコロだろうか。
50年もの間、ほとんど変わらぬスタイルを保つリールだから
この音もこのリールの特徴と思えば、これも問題ない。
通常のフェザーウェイトとは、色合いがちょっと違うトコロが
お気に入りのマイファースト・ハーディー。
フライフィッシングを始めてから
このリールを手に入れるまでに随分と時間を要したけど
ボロボロになるまで、しっかりと使い込んでやるか!!