The Waterworks ULA Purist 1
二台目となるウォーターワークス ピューリスト1を入手した。
比較的単価の安いティペットやリーダーなどの消耗品は、フライベストの内側のポケットに予備として同じものを用意するコトはあるけど、フライリー ルの同じものを用意しておくコトなど、今までなかった。湖などのラインで複数のラインを用意する場合、一台のリールに替スプールを何個か用意したコトはあったけど・・・まさか同じリールをもう一 台購入するとは。
design【意 匠】
まずはデザイン面を語らせてもらおう。他のリールでは見たことのない大胆にフレームをカットしたデザイン、軽量化と大きな口径をさらに強調するような形がいい。スプール面のデザインもカウンターバランスを後付けする必要のない優れたもので、ひと目でウォーターワークスと判るデザインは秀逸を極める。そして、あまり語られることが無いのだけど、スプールとボディーを全く別々の色に着色し、2トーンカラーにしているのも他のフライリールメーカー には無い、非常に個性的で面白い部分だと思う。握りやすいハンドルノブのデザインとその差し色も良いセンスだ。
ウォーターワークスのリールが多くの釣り人から支持されている理由は、独創的でオリジナリティーに溢れるデザイン、シンプルな造形も大きな理由だろう。
weight【軽 量】
メーカーが公式発表する数値と実測値の違いはよくあることだけど、そんなコトはどうでも良いくらいこのリールは軽量である。現在、ボクが渓流でフライフィッシングを楽しむ際に使っているフライリールの中では、やはりダントツに軽い。フライラインDT#3を巻き込んだ状態でも実測値97gと100gを切るのだ。昨シーズンから渓流ではグラファイトロッドからスプリットケーンロッドをメインにしたフライフィッシングを楽しんでいるけど、リールが軽いというメリットは見逃せない。グラファイトロッドに比べて重量のあるスプリットケーンロッドには、わざと重量のあるリールを装着してカウンターバランスにする・・・というコトを耳にするけど、ボクが愛用しているスプリットケーンロッドは、重量のある木製グリップを装着しているため、この方程式は当てはまらない。グラファイトロッド同様、軽量なリールとの組み合わせのほうがバランスも総重量も軽くなるためだ。
coating【塗 装】
マホガニーレッドのスプールにグレーのボディを持つボクのピューリストは、ジャパンスペシャルとして300台の限定生産モデルだった。2005年に購入する際、同メーカーから販売されているライトスピードというリールにも興味があり、どちらを購入しようか迷ったのだけど、店員さんから“限定モデルですよ、ゲンテイッ”と云われ、“限定モデル”としてイチ押しされたピューリストを購入した記憶がある。
ご存知の方も多いと思うがこのメーカーのリールには、通常のアルマイト塗装のモノと比べると非常に傷の付きにくいType IIIという塗装が施されていたのだけど、たしかにこのリールを手に入れた頃は、フィールドで河原の石の上に置いても、移動中に岩で軽く擦っても傷が付く コトがなくビックリしたものだ。しかし、手に入れてから6年を経過したボクのピューリストは、傷の付きにくい塗装とはいえ河原でスッ転んで石と石の間にリールを挟んだり、準備中や帰り支度の際などに地面に落としてしまったりと、相当手荒い扱いにスプールやボディーのアチコチが傷だらけとなっている。でも、アルマイト塗装のリールに比 べれば、やはり塗装面の強度は素晴らしい思う。
strength【強 度】
強度といえば、前述したように河原で転んだ際に石に打ちつけてしまったりするコト以外にも、昨シーズンは釣りをしていて、リールシートからリール が外れ20m程の高さのある堰堤上(もっと高かったかもしれない*笑)からリールを落下させてしまったコトもある。そんなメーカーでも行わないような過酷なフィールドテストの結果も素晴らしかった(笑)フレームやスプールが曲がってしまったというコトはなく、今でもしっかりと回転し、リールの機能はしっかりと維持している。ただし、この件は運が良かっただけかもしれないのだが・・・。強度の必要な部分とそうでない部分をしっかりと計算・設計し製造されているコト。素材にはアルミニウムの他にチタンを使い、軽量化と強度のバランスを取っているコト。さらに前述の塗装によってさらに表面硬度を上げているリールならではだと思う。
maintenance【維 持】
これは、今まで使ってきたどのリールよりも簡単だ・・・基本的に何もしなくていいのだから。従来のリールは、水洗いの後、スプールを外してリール 内部のホコリや砂利を取り除き、その後チェック部分にグリースを塗ったり、センターシャフトにオイルを差したりしていたけど、このリールは基本的にメン テナンスフリーなのだ。
リールを構成している部品点数が少ないという点も、故障の原因を排除する役割となっていて、忙しいサラリーマンアングラーには、こういったメンテナンス性能も重要な要素だ。
といった感じで、このリールを6年ほど使用して実感した性能の高さやデザインの良さを語ってみたが、愛用している方からしてみれば、何を今さら・・・と言ったコトかもしれない。
このブログの先月から今月にかけてのアクセス解析でも、検索キーワードに“ウォーターワークス ピューリスト”が上位に入っているから、良い部分だけではなく実際に使用していて気になる部分も記しておこうと思う。
このリールのデザインはラージアーバーである。大口径のスプールは、オーソドックスなリールに比べて、かなりの幅広・浅溝スプールになる。幅広のスプールにラインを巻き込むときにラインの偏りが起こりやすくなるから、キャストのためにリールから引き出したラインを収納する際は、ちょっとだけ気を遣わなければならない。
また、ティペットを付けた状態でラインを全て巻き取る際にも少々気を遣う。フレームが大胆にカットされているため、細いティペットがクリック部分に絡んでしまうコトがたまにあるのだ。釣りを終えたときならば良いのだけど、フィールドを移動する際にティペットが絡むと少々やっかいだ。
あと気になるコトといえば・・・ちょっと高額なプライスってコトだろうか。でもプライスとデザイン、性能のバランスを考えれば、妥当な範囲だろうか。いや、今回は新品ではないから、プライスの面ではむしろ問題は無い。
新たにウォーターワークス ピューリストを購入した理由は、実はこれがイチバンの理由かも・・・しばらくフィールドにも出かけられず、日常で溜まったのストレス解消をするため・・・だったりして(笑)
おぉ、ピューリスト二個目ですか!
革新的なデザインと実用性を併せ持った良いリールですよね。
僕もグラファイトに合わせる時は、決まってこのピューリストです♪
しかし、20mの堰堤から落下って、なかなかできない
フィールドテストですね(笑)
エヘヘヘ、すごいフィールドテストでしょ?
リールを引き上げるのに、堰堤上でフルライン+
バッキングラインの全てを出して回収しました。
その後のライン処理が大変でした。
もう、二度とはしたくないです(笑)
ロッド毎にリールを合わせるって、いいですね〜。
かなりの投資になってしまいますが(笑)
極端でも個性のあるロッドやリールは、所有するだけでも楽しいですね。
さらに狙い通り、思惑通りの釣りに役立てば、さらに楽しさも倍増しますね♪
2台目の気持ち、よ~く解ります!実はワタクシめもリールではありませんが、まったく同じロッドを購入しました。
理由は廃盤になるという噂で、ヤバイと思って即購入。しかし噂はやっぱり噂止まりでした(苦笑)
こちらこそ、ご無沙汰してます。
ありゃりゃ、それはちょっと焦ってしまいましたね。
廃盤と聞くと修理も出来なくなるかも・・・と思いますからね。
それがお気に入りの一竿なら仕方ありませんね。
二本目の同じロッドって、どんなロッドなんだろう。
先日、僕の愛用してるリールが釣りの途中で突然回転に引っかかりが発生しました。
砂でも噛んだんだろうと、スプールを外して水で洗い流してみても治りません。
帰宅してグリスアップと掃除。それでも治らず…。
その時にこのエントリー読んでたら今頃僕もP1オーナーだったかも。
それぐらい、詳しい紹介文に感銘を受けましたよ(^-^)/
これは、P1への想いの裏返し。
お気に入りなご様子がしっかり伝わってます!
ボクもP1ダイスキです^^。かなり手荒に使っているけど、今のところ
トラブルは皆無。シーズンオフに1度だけシャフトを拭きあげる程度で
今シーズンも絶好調です。先日、10年ほど前の雑誌を眺めていたら
新品のP1の売値が2万円代後半・・。当時に戻りたいですね^^。
言いたい放題というか、好き勝手書いてるだけですなんですけどね。
ところで、愛用のリールはどうされたんですか?
クリックドラグなら、ギアの破損以外に故障は無さそうですが
ディスク式だとクリック式よりもパーツも多く機構そのものが
複雑になりがちなので、メーカー修理に出したんでしょうか。
P1オーナーだったかもってコトは、新調でしょうか。
こちらこそ、ご無沙汰しております^^;
そういえば、今のP1の価格って、当時は高いなぁ〜と思って買った
赤いジャパンスペシャルの価格と同じくらいですからね。
P1くらいシンプルな機構ならトラブルは少ないですね。
クリック部分のプラスチックパーツの耐久年数が気になりますが。
わたしもP1を持ってますが、ロッドに合わせた時に他のどんなリールよりもかっちょええですから叩き釣り用のリールとしてセッティングしてあります。
確かにティペットの噛みこみは注意が必要ですよね。
現場でのスプール外しは気を使いますもんね。
釣りのスタイル毎に、タックルもそれぞれを用意してますもんね。
ロッドは増えても何も用意しなくてもいいけど、リールはバッキン
グラインにフライラインも用意しておかねばならないから、同じ釣
りのためのリールを増やすと、余分にお金が掛かります(笑)
ティペットの絡みやすい部分のコトを書いておきながら、昨日も片
付けの際にチョイと絡ませてしまいました。そのままにして帰って
来たので、直しておかなくちゃ(笑)